忘年したかったです。
初めまして、DIFlaです。
皆さんは忘年会、しましたか?
言わずと知れた年末の飲み会。
万が一記憶がなくなっても「”忘年”だからね、ハハッ☆」と爽やかに言えば全人類が納得してくれる唯一の席。逆に記憶がある人は儀式を全うできない非国民と呼ばれる会合ですね。
この記事をご覧の皆さんも、一度や二度はそう呼ばれた苦い過去をお持ちでしょう。
ただこの忘年会、
ひとたび子供が加われば大人たちのアルコール摂取量がセーブされ、ただの「身内のお食事会」に変わるという興味深い性質を持っていることを皆さんはご存知でしょうか。
もしそれが事実なら、記憶を保ったまま新年を迎えることができるかもしれません。
しかし一方で、人間生きていれば365日の間に忘れたいことの100個や200個は生まれるもの。毎年の忘却は人類が生きていく上で必要不可欠なのも事実です。
言ってしまえば子供とはこのようなジレンマを生み出す天使と悪魔の融合体のような存在であること、ここまでで皆さんにもご納得いただけたかと思います。
突然ですが、私は子供が嫌いです。驚きのあまり今ひっくり返った方もいるでしょうが、もし怪我をされても責任は負いかねるのでしっかりと受け身を取るようにしてください。
「アイスが食べたい」と食事前にのたまう2歳児にでこぴんをかまし、
「遊ぼう」とせがむ8歳児を尻目にスーファミを数時間続行し、
9歳児の玩具を3歳児が奪えば容赦なく3歳児の方をひっぱたく。
子供好きの方々に残虐非道と罵られてもおかしくない私ですが、なぜか当の子供達にはべらぼうに好かれるので、きっと呪われているんだと思います。
そんな私が母とともに参加することになった忘年会。
母の昔の勤め先の仲間うちが集まり、そこには6歳児(仮名たく)、4歳児(仮名かい)、0歳児(仮名ぴー)の3人兄妹の姿がありました。
上の2人は面識があります。前回会った時はよだれをつけられました。
成人済みとはいえ母と来た以上は私も立派な「子供枠」。子供は子供同士で遊ぶもの。
つまり私の遊び相手は彼らをおいて他にいないという絶望的な公式が成り立ったところで、かいが笑顔で寄ってきました。
~しりとりをすることになりました~
相手が子供だからって手は抜きません。
勝負の世界は非情なもの。全力で勝ちにいきます。
かい「ネット!だから…とだよ!」
と、か…子供にわかるボキャブラリだと…
私 「あ、時計!(ドヤ)」
かい「とけいははじめにとがついてるからだめだよー(笑)」
私 「へ?」
あれ、私の知ってるしりとりと違う…。
かい「さいごにとがついてる、あんとがいいんじゃない?」
無限ループじゃねーかww
結果…10秒で負けました。
17歳も年下の子に言葉遊びで負けるなんて、既に心が複雑骨折しそうです。
~次はクイズらしい~
次のお相手はたく。クイズを出題してくれるそうです。
4歳のかいに対しこちらは6歳。ここは弟より2年多く生きている威厳を是非とも見せてほしい所。少しは楽しめるかもと淡い期待を抱いて出題を待ちます。
たく「じゃあ、だいいちもんね!」
私 「おーし、来い!!」
・
・
・
また即負けしました。
なにやら仮面ライダーやら怪人の特徴を言われましたが、当方そっち系の知識はゼロです。まして彼らの世代のキャラなんぞ知るはずもありません。
「大人なのに答えられないの?」と言わんばかりの純粋な疑惑の眼差し。
右ポケットに入っている目薬(メンソール)をさしてやろうかと思いました。
たく「じゃあ次!かんたんなのいくよ!」
私 「ん、今度はなんだ?」
たく「ママのすきなキャラクターはなーんだ!」
しらねえよ…
私 「キティちゃん(適当)」
たく「ぴんぽーん!」
マジか
クイズには正解しましたが、それを聞いていたママ本人が「え、そうなの?」と言っていたので、本当に好きかどうかは微妙でした。
~私も勝ちたい~
ここまで圧倒的に不利な条件のもと、この兄弟に連敗しています。
ここらでぎゃふんと言わせてやらなければ、私は「4歳児以下の知能を持つ成人」という重い十字架を今後一生背負って生きていくことになります。
それだけは断固阻止するべく、日本手話の指文字クイズを出題してみました。
見た目で連想できなくもない「れ」「す」「に」「み」を出題しましたが、
2人ともどれも答えられませんでした。ざまみろ。
~再びしりとり~
大人の威厳がかろうじて保たれたところで、たく、かい、私の3人で再びしりとりが始まりました。
かいはとにかく何にでも「す」を付けて解決するので存在しない単語の嵐。
「す」攻めに遭ったたくが「ストレス」という最適な単語を口にしたところ
かい「じゃあ次はれだよ!」
とまたもや自由すぎるルールが飛び出る大変なしりとりでした。
更にこのしりとり、
同じ言葉を何度使っても良いというクソみたいなルールのもと行われたため
いつの間にか2時間近く経過してました。
案の定全く忘年できませんでした。
それどころかこの兄弟にさらに懐かれる最悪の結果になりました。
次回こそは完全勝利を目指します。
帰りに食べたぷっちょ(ソーダ味)が死ぬほどうまかったので家につく頃には鼻歌を歌っていましたが、やっぱり子供がいるとエネルギーの使用量がものすごいです。
私の場合はぷっちょで消費カロリーがチャラになりましたが、もしかするとダイエットにはいいのかもしれません。精神的にもガリガリになれること間違いなしです。
皆さんも是非、忘年会に紛れ込む小さき悪魔たちには用心してください。
因みに今年の元旦は一通も年賀状が来なかったので
私の知り合いは無事に忘年に成功し私の事も忘れたようです。
私も、4歳児のぷっちょを奪ったことだけ忘れようと思います。
それでは良いお年を。